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キャリアにおける成長の4つの種類。「技術的成長」「精神的成長」「連続的成長」「非連続的成長」

人間は成長を感じた時に喜びや幸福を感じます。それが、自身の成長でも、同僚の成長でも、子供の成長でも同じです。
成長とは「できないことができるようになること」や「もっとうまくできるようになること」で、「技術的成長」「精神的成長」「連続的成長」「非連続的成長」の4つのポイントから捉えることができます。
本記事では4つの成長について説明します。

「技術的成長」と「精神的成長」


人は技術的に成長したと常に思っている生き物です。
しかし、制限された環境や自身の甘えの中で日々葛藤して行動できない方も多くいます。

成長の大部分は「できないことができるようになる」「もっとうまくできるようになる」という技術の習得・向上です。
しかし、人間は技術的な表面的な成長だけでは限界があり、次の次元に行くことが難しいです。
「技術的成長」との対比には「精神的成長」があります。
「精神的成長」は「できるようになりたいことがうまくできない」時に精神が育まれます。
忍耐力と持続的がつくことが精神的な成長の典型です。

「技術的成長」と「精神的成長」は相互作用を働かして、バランスを保ちます。
サッカーを例にして説明します。
サッカーがうまくなりたくて、シュートやパスの練習を繰り返しうまくなるのは「技術的成長」に対し、サッカーの練習をする過程で練習メニューの工夫・思考力や厳しい練習にも耐える精神力は「精神的成長」です。

健全な精神状態で継続した時には「技術的成長」が伴いますし、技術を上達するために努力した時には「精神的成長」ができます。
どちらかのみ成長することはほぼなく、車の車輪のように両方は同時に稼働します。

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「連続的成長」と「非連続的成長」

成長を時間軸で考えることもできます。人間は日々成長していますが、突然成長することは滅多にありません。
成長過程や期間も様々で、その中で「連続的成長」と「非連続的成長」に分けることができます。

「連続的成長」

知識・技能を習得し、経験を重ね人脈を広げて行くと、次第に社会人としての進化・深化がなされます。
過去の自分・意識・やり方との連続する形で、一歩一歩変わって行くのが連続的成長です。

連続的成長の場合は、比例変化と逓減変化があります。
比例変化とは、投じた努力や費やした時間などの量に対して比例します。
しかし、比例変化は永遠に続くことはなく、同じ途中で投じた努力や費やした時間などを費やしても、成長スピードが鈍化したり、壁にぶつかる事があります。
その状態が逓減変化です。

「非連続的成長」

逓減変化の末期になると、いくら努力しても成長しない段階になります。よく「スランプ」と言います。
その状態でも努力を続ける事で、壁を突き破り、突然ジャンプアップできる事があります。

連続的成長は「改良・改善的成長」や「地続き的成長」と表し、非連続的成長は「革命的成長」や「飛び地的成長」と表します。

連続的成長がでいつまでが比例変化で、いつから逓減変化になるか、いつ非連続的成長ができるかなどはわかりません。
個人の努力の量や頻度、精神的な要因、外的要因などが複雑的に絡み合っているため、確実な事が言えません。
非連続的成長をするのに5年の時間を費やすこともありますし、現実的にはその前に諦めてしまう人が多いのが現状です。
ただ、日々の地道な連続的成長がなければ、非連続的成長はありえないということです。

「継続は力なり」という言葉がありますが、「継続することで力や技術を身に付ける事ができる」という意味ですが、
同時に「継続する事が難しいので、継続することも能力の一つ」と捉える事ができます。

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成熟

成長の先に待っているのは「成熟」です。
成長期は技能や精神にも、縦にも横にも成長し、人として大きな果実になります。
果物も同じで成長が終わり形が整うと熟し始め、最終的には萎んできます。
人間の場合は成長ピークで膨らんだ後の縮みは、そこを強化します。

成長 成熟
伸びていく・広がっていく 濃くなっていく
(成長下の意識)

  • 伸びるに任せる
  • どんどん広げる
  • 増えることをいいことと捉える
  • 多くを獲得・吸収したい
(成熟下の意識)

  • 抑止・自制することもある
  • 凝縮する
  • 待つ
  • 捨てる・離れる事ができる

>>>「自立」「自律」「自導」の違いとは?成長の3方向性を説明

現状維持は退化


ディズニーランドの生みの親のウォルト・ディズニーの名言に
『ディズニーランドはいつまでも未完成である。現状維持では、後退するばかりである』とあります。
そのほかにもパナソニックの創業者の松下幸之助氏やユニクロの代表の柳井正氏もこの言葉を引用し「現状維持は衰退の始まり」と言葉にすることがありました。

同じような景色の平坦な道のりを歩いているつもりでも、
「本来、進んでいれば景色(時代背景、競合など)は変わるもので、平坦な道はなく平坦だと思っている道は傾斜1度ぐらいの緩い下り坂である。」という意味を表しています。

多くの起業家や会社や個人は成長に喜びを感じ、成長を求めれ日々行動しています。
そのためには、成長の仕方や理論、成長スピードなど「成長」の正体を学問的に体系的に知る必要があります。
これらを理解すると、途中で諦めて成果が出ないことも減りますし、長い目を持って努力することができます。
間違えた方向性で努力しても報われないので、正しい方向に向かって努力すると成長できます。