仕事

「目標」と「目的」と「手段」の意味や使い方の違いとは?

「目標」と「目的」は似て非なる言葉であり、その概念や違いを区別することができていない人も多いです。
分かりにくくしている理由は一文字目が同じことや「何かに向かって行動すること」という意味では同じ意味だからです。

本記事では「目標」と「目的」と「手段」の概念やそれぞれの違いについて説明します。

「目標」と「目的」の概念


まず「目標」と「目的」の言葉の定義を辞書で調べてみます。

目標とは
「そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。」

目的とは
「実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて」

辞書の言葉だと分かりにくいと思いますので、もう少し詳しく説明します、
目標は達成すべき数値や状態、目指すべきしるしで、何かを取り組む上で、目指すべき程度のレベル、目標を考えることです。
数字や期間や状態などが明確で具体性が高いです。
目的は最終的に目指す事柄、それをおこなう意味や意図です。抽象的や包括的視点で語られることが多いです。「○○のため」と表現されることがあります。

例えば、料理を勉強している人がカレー作りをしています。
目標は「〇〇レストランより美味しいカレーを作る」「30分以内にカレーを作る」「前回失敗した、人参の切り方を改善する」などゴールが明確です。
他方で、目的は「カレーを作って家族に振る舞うため」「冷蔵庫にある食材で自炊ができるようになりたいため」など、抽象的かつ汎用的です。

「3人のレンガ職人」の物語

イソップ寓話の有名な話で「3人のレンガ職人」があります。
あらすじを簡潔に説明すると、
旅人が旅中に遭遇したレンガ職人がいて、それぞれの業務内容でレンガを積み上げる目標も同じだが、目的が違うため完成した時の質やそれぞれの成長の仕方に大きな差が現れている。という物語です。

目標は他者から与えられることがあっても、目的は他者から与えられることはない。
それをやる意味は自分で見出すもので、目的は人それぞれで異なります。
>>>「3人のレンガ職人」のあらすじ!仕事の目的とモチベーションの関係性

created by Rinker
¥1,122
(2019/12/15 23:29:42時点 楽天市場調べ-詳細)

目的のもとに目標がある

人生において、平坦な道のりはありません。目標などがある場合には基本的には上り坂です。
一方で、安定していて平坦と思っている道のりはゆるい角度の下り坂で、下り坂であることに気づいていないこともあります。
仕事をすることは坂を登り続けることで、傾斜角度が大きくなれば仕事の難易度やチャレンジ度合も上がってきます。

目標は義務的、圧迫的、受動的になりやすく、プレッシャーを感じ目標疲れが発生します。
「目標はたくさんあるが、目的がない」職場が散見されるのが現状です。
目的なき目標に対する行動や努力は瞬発的にはできますが、継続性がありません。
「なんでこの仕事頑張っているのだろう??」などと感じてしまいます。
そのために、「坂上太陽を昇らせる」が必要で、目標の先で輝く意味を創出します。

>>>キャリア形成のための要点とタイプ別の道の歩き方


目標設定のSMART


目標を設定する際の5つのポイントがあり、その頭文字をまとめてSMARTと表すことがあります。

  • Specific:具体的な
    自分は何に取り組むのか具体的・明確に書き出す
  • Measurable:測定可能な
    どの程度までやるのかというレベル設定をする。数値化して示す。
  • Achievable:達成可能な
    現実的に成し遂げられそうなレベルの目標にする。
  • Relevant:関連のある
    チームや会社の事業目的や自己のキャリアと関係する内容にする。
  • Time Bound:期間を決めて
    具体的な日付を設定する。

人は曖昧な目標やゴールがあっても頑張ることができず、分かりやすいく具体的な目標が必要です。
目標設定の際は5つのポイントに留意しながら設定するといいでしょう。
しかし、注意すべき点は目標の一人歩きや強制的なノルマになる場合があります。
上司と部下、または会社と相互同意した上で目標を決めましょう

Smartと同時に「5w1h」で目標を設定するととてもわかりやすくなります。
①What(何)、②Who(誰)、③When(いつ)、④Where(どこ)、⑤Which(どっち)、❶How(どのように)です。
目標は「5w1h」で、目的は「1w、Why(なぜ)」になります。


目的と手段

最後に目的と手段について説明します。
目的とは目指す事柄であり、その事柄を実現させるための方法・行為・要素が手段です。
事柄を成し遂げるためには目的と手段が組み合わさります。
目的と手段は密接に関わっているため、手段が目的になってしまうことがあります。

例えば、「サッカーが上手くなりたいので、毎日1時間練習する。」
本来、目的がサッカーが上手くなるためで、手段は練習することです。
しかし、盲目になると毎日練習することが目的となってしまい練習の質が低下することがあります。

手段に手をかけるだけで満足しているとすれば、その時は意識や目線が下がっており、目的が忘れられている事が多いです。
多くの人が「目的の手段化」に陥りますので、定期的に目的に立ち返る事が大事です。

「目標」と「目的」と「手段」を見間違わずに日々の活動に取り組みましょう。