プロスポーツ選手が試合後のインタビューなどで「プロなので結果が全てです」と答えることがあります。
会社員も給与をもらっている以上、その分野のプロフェッショナルであり、結果を出すことが求められます。
その結果が数値的な定量なのか、数字にできない定性なのかは仕事や職業によって異なりますが、仕事する上て結果は付き物です。
しかし、法を犯したり無理をして出す結果は賞賛されず、同時にプロセスも重視されます。
本記事では「結果」と「プロセス」の関係やそれぞれのメリットデメリットについて説明します。
「結果」と「プロセス」の重要性
「結果重視」と「プロセス重視」の考え方は会社や人によって大きく異なります。
会社を存続させ、給与をいただくためには結果を出すことは必要です。そして、結果を出すことが成長やキャリアの幅を広げていきます。
しかし、結果至上主義にすると短期的な視点になったり、周囲との連携に欠ける場面が発生します。
他方で、結果にこだわりながらもプロセスを作り、安定性があり且つ再現性が必要ですが、プロセスばかりに拘り、結果が出ないのも本末転倒です。
下記で「結果重視」と「プロセス重視」のメリットデメリットをまとめています
結果重視 | (メリット)
(デメリット)
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プロセス重視 | (メリット)
(デメリット)
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「結果重視」の会社や人は数字は嘘を付かず、全員に平等な指標なので判断しやすいと考えています。
「プロセス重視」では過程を重視することで、単発や属人的な成功ではなく、再現性を重視する考え方です。
どちらも一長一短があり、仕事内容や会社の規模や状況によって、そのタイミングで適しているものが異なります。
「結果」と「プロセス」の名言
結果とプロセスに関しての有名人の言葉をいくつか紹介します。
プロ野球選手:イチロー選手の言葉
「結果とプロセスは優劣つけれるものではない。結果が大事というのはこの野球を続けるのに必要だから。プロセスが必要なのは野球選手としてだけでなく、人間をつくるうえで必要と思う」
「負けには理由がありますからね。たまたま勝つことはあっても、たまたま負けることはない。」
「本当の力が備わっていないと思われる状況で何かを成し遂げたときの気持ちと、しっかり力を蓄えて結果を出したときの気持ちは違う。」
これらの言葉の意味を読み取ると、結果には偶然性やウソがあり、プロセスを怠ると結果に現れるということです。
「プロセス作りに全力を尽くし、結果を出るように待つ」という姿勢が必要です。
>>>仕事やキャリアの原則は3種類!「価値創造」のプロセスと思考法
時間管理のマトリックス
「結果重視」でも「プロセス重視」でも重要になるのが時間の使い方です。
一日の就労時間は限られているため、その時間を「結果を出すため」や「プロセスを構築するため」に使わなければなりません。
しかし、多くの人が陥る穴があり、それは「怠惰な多忙」で自分の首を締めることになります。
英語では「Active non-action」という言葉があり、行動的な不行動という意味で、ただ動いているだけで目的を伴って意識的に行動しないと何も結果をもたらさないことを意味しています。
この考えは古今東西からあり、2000年以上も前からあったと言われています。
このような問題を解決するために導き出された図が時間管理のマトリックスです。
緊急性を横軸、重要性を縦軸としてマトリックスで4つに分類し、その中で優先順位をつけています。
そうすることで、結果を出すためにすること、プロセスを構築するためにすることが明確になり、「怠惰な多忙」が解消されます。
①緊急性:高、重要性:高
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②緊急性:低、重要性:高
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③緊急性:高、重要性:低
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④緊急性:低、重要性:低
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①がもっとも緊急性や重要性が高く、数字が大きくなるにつれて緊急性や重要性が低くなります。
②は日々の業務で頻度高く発生し、50%の仕事はここに該当します。
③は「やりたいけど、時間がない」という理由で先延ばしにされることが多いです。
この場合は、毎週無理やりスケジュールに入れたりして、時間の創出が必要です。
「結果重視」と「プロセス重視」はそれぞれメリットデメリットがありますので、状況に併せて使い分けることをお勧めします。
その際に時間配分が重要になりますので、時間配分やコントロールの仕方を覚えると役にたちます。